2023年9月に逝去したパントマイムのパイオニア、ヨネヤマママコさんの作品のビデオ上映のほか、細川紘未・北京一によるヨネヤマママコ作品の再演、そしてトークなどを通してマイムリンクでのママコさんの活動を回顧します。
【上映作品】
『愚者(ピエロ)の玉』
『円(まる)ぶエコロジー』
『牛に乗って家に帰る」
(禅の説話「十牛」)』
を予定。
【上演作品】
『マニュアルウェイター』
作:ヨネヤマママコ
演者:北京一
『新宿駅ラッシュアワーのタンゴ』
編曲:いずみたく
詞・作・振付:ヨネヤマママコ
演者:細川紘未
このたび、マイムリンクは「マイミスト ヨネヤマママコの軌跡」と題し、追善公演を開催いたします。
ヨネヤマママコさんは、日本のパントマイムの先駆者として、常に孤高の道を歩みながら、新たな表現の可能性を切り拓いてこられました。その歩みは時に過酷で孤独であったと思いますが、だからこそ多くの人々の心に強く響く作品を生み出し、私たちに「表現することの尊さ」を教えてくださいました。
本公演では、ママコさんがマイムリンクに出演された貴重な舞台映像の上映、そしてママコさんの代表的な作品を、北京一さんと細川が再演をさせていただき、内弟子をなさっていた明神勇さんのトークを通じて、その芸術的な人生を振り返ります。出演者やスタッフ一同、深い敬意と感謝を込めてママコさんの軌跡をたどりたいと思います。
ママコさんが私たちマイムリンクと共に、展開してくださった表現を、次の世代へとつないでいくことも、私たちマイムリンクの使命だと感じています。
どうぞ多くの方にご来場いただき、共にヨネヤマママコさんの軌跡を分かち合えますと幸いです。
細川紘未
マイムリンク代表
ヨネヤマママコ
Mamako Yoneyama
1935-2023
1935年山梨県身延町生まれ。
幼少より石井漠門下であった父よりバレエを習う。東京教育大学体育学部在学中に江口隆哉、大野一雄両氏に師事。1954年処女作「雪の夜に猫を捨てる」が激賞され、NHKテレビ「私はパック」のパック役でデビュー、しばらくテレビで活躍の後1960年渡米。UCLA大学、ACT劇団等でマイムを教えながら13年かけて基本メソッドを築く。1972年帰国し、ママコ・ザ・マイムスタジオを設立。「新宿駅ラッシュアワーのタンゴ」「禅とマイム~十牛」「凧上げ」「二人綱引き」「シャーンベルグ/月に憑かれたピエロ」などの様々な作品を発表し続けながら数多な後進を育てあげる。
1992年蘆原英了賞受賞。
2023年9月老衰のため、永眠。享年88歳。
1963年大阪生まれの奈良育ち。1988年ヨネヤマママコ女史に師事。
以後、師の陰侍をつとめる。また、陰侍に専念するために25年ほど舞台出演は控えていたが、それも再始している。
1969年コメディマジックのゼンジー北京師の弟子。そして漫才コンビ「北京一・京二」としてデビュー。
人気を集めたが突然解散、ロサンゼルスに渡り、パントマイムに取り組む。70年代、日本のロック・ソウルシーンに大きな影響を与えたといわれるバンド「ソー・バッド・レビュー」で活動後渡米、渡欧、フランスにてパントマイムの巨匠エティエンヌ・ドゥクルーに師事。ドイツに住み多くのフェスティバルにで活躍。また、韓国インドネシア、タイでのマイムフェスに出演。
2004年からは、ロック歌手・金子マリと共にバンド「5th Element Will」を結成。
パントマイムを並木孝雄氏に師事。同氏主宰のマイムトループ気球座にて活動後、01年、文化庁在外研修員として渡米。04年、「TOKYOマイムカレッジ」開校。後進の育成に本格的にあたり、並木孝雄作品の継承と伝承に力を注ぐ。07年、マイムリンク代表と「スーパーパントマイム伝道師・シスターひろみ」に就任。09年より東京造形大学非常勤講師。世界中に、パントマイムの素晴らしさと可能性を広めるべく、海外での招聘公演、ワークショップ開催、国内での活動、TV、舞台活動、シアターパントマイムフェスティバル、パントマイムビデオ上映フェスティバルなど、活動多数。14年、表現の場として、念願のスタジオエヴァを開設。現在、平和活動家、200歳の人間国宝を目指して、日々邁進中♪
マイムリンク代表
国際パントマイム伝道師協会(IAMM)代表。
*著書「みんなのパントマイム」(芸術新聞社)
TOKYOマイムシティHP
細川紘未facebook
■Instagram「TOKYOマイムカレッジ tokyo_mime_college」
2009年
• 公演名:パントマイムウィーク vol.4「MIME MODE」
• 会場:MAKOTOシアター銀座
• 日時:6月27日,28日
• 上演作品:『マニュアルウェイター』
• 共演:あがりえ弘虫、細川紘未
2011年
• 公演名:さくパントフェスティバル2011
• 会場:MAKOTOシアター銀座
• 日時:6月18日,19日(Dプログラム)
• 作品:『ラスベガスを食い尽くすゴジラ』
• 共演:山田とうし、ロウミン
2012年
• 公演名:パントマイムウィーク vol.6「マイムマルシェ」
• 会場:MAKOTOシアター銀座
• 日時:7月7日、8日(Gプログラム・マイムコレクション)
• 作品:『円(まる)ぶエコロジー』
• 共演:清水きよし、高橋素子、細川紘未
2014年
• 公演名:東京マイムフェス2014
• 会場:戸野廣浩司記念劇場
• 日時:6月15日(Fプログラム)
• 作品:『愚者(ピエロ)の玉』
• 共演:山田とうし&細川紘未・藍木二朗・ふくろこうじ・
イガラシユウスケ・かけくみこ
2016年
• 公演名:シアターパントマイムフェス2016
• 会場:スタジオエヴァ
• 日時:6月25日,26日
• 作品:『牛に乗って家に帰る」(禅の説話「十牛」)』
• 共演:一糸堂・高橋素子・細川紘未・Okk
2017年
• 公演名:シアターパントマイムフェス2017
• 会場:武蔵野芸能劇場
• 日時:7月2日(Fプログラム・特別公演)
• 作品:『愚者(ピエロ)の玉』
• 共演:佐々木博史、あらい弘虫、清水きよし、細川紘未
パントマイムを通して、演者と観客と社会のリンクを目指して、活動する人々のネットワーク。
2007年より活動を開始し、「パントマイムウィーク」「東京マイムフェス」「シアターパントマイムフェス」「国際パントマイムフェス」など、さまざまな公演を、企画、開催している。
(代表:細川紘未)
「新大久保駅」改札を出て、大久保通りを左に行き、道の右側、すぐのところの薬局「マツモトキヨシ」の角を右折。高田馬場方面に(グローブ座方向)に向かって線路に平行に直進。一つ目の信号の手前の右側の「まいばすけっと」の入っているビルの地下1階。ビル左側の階段を地下1階に降り、奥突き当たりの部屋。
(エレベーターはございません。)
●ご観劇の諸注意
※週末の新大久保駅はかなり混雑いたしますので、お時間に余裕を持って、お出かけください。
※スタジオ内にお入りになる際は、お履き物をお脱ぎいただきます。ご了承ください。
※観劇中もお飲み物をお飲みいただけます。フタの付いたペットボトルやポットなどをご用意ください。
パントマイムを通して、演者と観客と社会のリンクを目指して、活動する人々のネットワーク。
2007年より活動を開始し、「パントマイムウィーク」「東京マイムフェス」「シアターパントマイムフェス」「国際パントマイムフェス」など、さまざまな公演を、企画、開催している。(代表:細川紘未)